2023年10月8日 山北町で行われた、ユネスコ無形文化遺産登録記念公演「山北のお峰入り」に行ってきました。
「山北のお峰入り」の開催は6年ぶり。風流(ふりゅ)踊の一つとして昨年11月にユネスコ無形文化遺産登録されました。
約700年前に始まったとされ、山岳修行の行場だった大野山を天狗や山伏などに扮した約80人が練り歩きます。
披露される演技は8種類11演目、先祖の供養や豊作祈願、平和な暮らしなどへの人々の祈りを込めて演じます。
演者はすべて、男性で天狗や山伏など様々な役があり、家ごとに父から子へ代々受け継いできたものだそうです。
会場となった川村小学校。お峰入りの記念グッズ販売や衣装を着て記念撮影ができるコーナーもありました。
道行き(入場)
笛・太鼓の囃子が流れる中、お峰入りの演者が練り歩きます。
華やかな衣装に、棒踊りや奴、万燈の踊りが賑やか。
おかめ
愛らしい姿でコミカルな動きが目を引く「おかめ」色幣をもってお祓いをします。
棒踊り
笛・太鼓の囃子に合わせて、息を合わせ棒をふるいます。
修行踊り
生木がたかれる中、4人の山伏が 印を結び場を清めます。
記念講演の後は、山北駅前商店街で道行が行われ、その後大野山から神明社へ道行き、神明社で伝承公演が行われました。
5年に1度の『幻』と言われる山北のお峰入り。古くから家々に伝わり、変わることなく大切に継承されてきた踊りは、修行という厳かさがありつつ、素朴で、華やかで、どこかコミカル。人と人のつながりや暖かさも感じられる踊りでした。