今年度(2019年度)、創立50周年を迎える山北町商工会青年部が「自分たちの住む町の魅力を沢山の人に伝えたい」という想いから、山北町内にある酒蔵・川西屋酒造店の協力とともに、日本酒造りが実現しました。
その名も、地元・丹沢の玄倉川上流にあるユーシン渓谷を流れる神秘的なほど美しい川の色を商品名に掲げた「【湧深青】ユーシンブルー」。3月1日から町内にある9つの酒店で販売が開始されています。
地元の酒蔵・農家と協力し、酒米づくりから携わる
「50周年という節目を記念して、自分たちに何ができるだろうと検討を重ねた結果、町の魅力でもある『水の美しさ』をPRできたらと日本酒造りに決定しました。青年部の先輩でもある川西屋酒造店の露木社長に相談したところ、二つ返事で協力を快諾してくれました」と、山北町商工会青年部事業部会長の露木尚徳さん。山北町で1895年創業の「露木勝兵ヱ商店」を継ぐ4代目で、2016年に同店も所属する山北町酒販店会「ひだり会」が製造・販売を開始した「俺たちのD52」誕生にも関わっています。
「足柄若水という地元の酒米を用いて、今回は酒米づくりから携わろうと、隣町の南足柄市の農家さんをご紹介していただき、約20数名の青年部部員やその家族で田植えや草取り、稲刈りなどを行いました。地元に住んでいながら、初めての体験というメンバーばかりで、とても良い経験でした」と話します。
青年部らしい若々しく爽やかな味わい
「『【湧深青】ユーシンブルー』という名称にも、青年部の“青”という文字が入っていて、瓶も“青”で川の色を再現しています。またラベルの裏側には、青年部部員でもあるチェーンソーアート作家・蘭二朗(らんじろう)さんによる、渓谷を悠然と泳ぐ魚が描かれています。日本酒の味わいは青年部らしい若々しく爽やかで、スイスイ飲めちゃいますよ」と笑顔で。
さらに、この日本酒づくりの源流となる“町の魅力を知ってほしい”という想いから、販売に合わせてオリジナルPVを発表。映像の制作は、山北町出身のプロフォトグラファー ・庄野正弘さんが担当。約4分の映像には、山北の誇る雄大な自然に加えて、田植えや稲刈りなどの作業の様子が、ドローンを使った空中撮影で収録されています。
山北町の若者たちが知恵と熱意と技を結集して、愛情を込めてじっくりと醸し出された爽やかな味わいの日本酒を、ぜひ味わってみてください。
山北町商工会青年部のFacebookでは、日本酒造りの想いや活動などを発信しています
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