松田町の創業193年の老舗酒蔵「中沢酒造」では、110年前の幻の酵母を使った純米吟醸「S.tokyo2019」が、昨年も好評のうちに完売しました。現在は「S.tokyo2020」(2020年春発売予定)を予約受付中です。
幻の酵母「Saccharomyces tokyo NAKAZAWA(サッカロマイセス トーキョー ナカザワ)」
「S.tokyo」で使用している酵母は、1909年に中沢亮治先生(東京帝大卒・農学博士)によって発見された国内で2番目に古い清酒酵母。過去に一度も日本酒造りに使われたことのないため「幻の酵母」と呼ばれています。長年東京農大が研究保存していたところ、新しい日本酒の開発を模索していた同大卒の「中沢酒造の十一代目、鍵和田亮さん」が「中沢亮治先生」の名字と社名や自身との共通点に「縁」を感じ酵母を分けてもらい、商品の開発を始めました。
幻の酵母を使った醸造は悪戦苦闘。過去に酒造実績がないため、醸造のデータがもちろんなく、様々な試行錯誤の結果、低温での発酵が向かない特性がわかりました。中沢酒造創業当時と同じように冷却設備を一切用いず、比較的高めの温度を維持してゆるやかに発酵することで、若者や女性、外国人の日本酒ビギナーの方が飲みやすいお酒に仕上げました。
甘口の白ワインのような味わいの日本酒「S.tokyo」
純米吟醸「S.tokyo」は、明治の時代からやってきた幻の酵母ならではの、ほんのりとした甘味と爽やかな酸味が特徴で、アルコール度数が低く、甘口の白ワインのような味わいの日本酒。
「2020年東京オリンピックに向け海外の方にも日本酒を楽しんでほしい」との願いを込めた新感覚の日本酒です。
つめたく冷やして ワイングラスでどうぞ!
問い合わせ:
中沢酒造0465(82)0024
WEBサイト:https://www.matsumidori.jp/