10月8日(日)山北町で国の重要無形民俗文化財に指定されている『山北のお峯入り』の公演が5年ぶりに行われました。
『お峯入り』とは、山北町共和地区に古くから伝わる民俗芸能です。
演技は「棒踊り」、山伏の「修行踊り」、大名行列の奴にも似た「鹿枝(かしえ)踊り」など8種類11演目。
歌や踊りはすべて口伝えで伝承され、演じることができるのは男性のみ。
天狗、獅子、おかめ、山伏、太鼓、笛などの役があります。
笛や太鼓のはやしに合わせにぎやかに練り歩きます
この日は、快晴に恵まれたものの、10月とは思えない暑さ!
その中で伝統の装束のみなさんは暑さを感じさせない熱演です。
古式ゆかしい多彩な歌と踊り
可愛らしい「おかめ」さん
可愛らしい(男性が演じています)「おかめ」のしぐさに、観客席からは歓声と手拍子が。昔も今も、女性は愛嬌でしょうか。
山北町役場駐車場での公演のあとは、大野山山頂付近での「道ゆき」と高杉の神明社境内で公演が行われました。
『山北のお峯入り』は確認できる最も古い記録によると第1回が公演されたのは江戸時代の1863年。
今も継承されていることに、共和地区の皆さんの暖かいつながりを感じました。
伝統を引き継ぐ熱心な気持ちが伝わってくる『山北のお峯入り』5年後の公演も楽しみです。