オーガニックカフェ　寄 荷風（かふう）

里山の風景広がり、中津川の清らかな水が脈々と流れる寄地区。早春の訪れとともに香り高いロウバイやしだれ桜並木でにぎわう、この川沿いに、週末だけお店を開ける「オーガニックカフェ 寄 荷風」があります。

「2005年のオープン以来、体にやさしい食材を使った手作り料理やフェアトレードのオーガニックコーヒーを用意しています」と話す店主の前職は、大手食品会社の研究所。食材へのこだわりや探求心は、たゆむことがありません。

オーガニックスパイスで作る「ドライカレー」は、さまざまな野菜の旨味とスパイスの辛みをアクセントに、幅広い世代に人気の看板メニュー。自家焙煎のコーヒーは、オーガニック・フェアトレードにこだわりながら、果肉の風味を感じる爽やかな浅煎りで味わえます。

「店内にアート作品が多いのは、この環境に惹かれて訪れる人とのつながりから。カフェには陶芸窯を併設し、店内に展示している白磁は、その窯を利用する作家さんの作品です。この地での出逢いが魅力で、お店を続けているようなもの」と笑顔で。実は店主の山本さん、少子化が進むこのエリアで将来につながるエネルギー開発に向け、豊かな水を使って小水力発電を計画。湧き水のように染み出た想いが、稼働に向けて進んでいます。