柑山(かんざん)
相模湾や富士山が一望できる、山北町の小高い丘にある丸山の住宅街で、
金曜・土曜の週2日だけオープンする小さなパン屋さん。
国産小麦や丹沢の地下水を源流とするミネラル豊富な水を使用し、
店主が試行錯誤して生み出した“ココ”だけの味が楽しめます。
「ここから眺める景色に魅了され、約1年ほど前に移住してきました」と話す店主の普天間さん。自宅を改築したこじんまりとした店内には、アンティークの棚に約20種類ほどのパンが並んでいます。それぞれの商品札には、素材や味わいなどがぎっしりと手書きで書き込まれ、一つ一つへの想い入れを感じます。
丹沢由来の野生酵母を使用したイチおしの食パン「丹沢」は、小麦粉・塩・パン酵母という潔いほどシンプルな原材料。バターや砂糖を使わずにしっとりと仕上げるため、たっぷり一晩かけて「キタノカオリ」などの北海道産小麦を水和しています。ずっしりと重みがあり、パンの袋を開けると、香りがふわっと広がります。まずはそのまま味わうと、モチっとしたやわらかさと甘味を実感。軽く焼けば、表面がサクッと軽やかで食感の違いも楽しめます。
地元・山北町産のみかんを使った「山北みかんジャムとクリームチーズ」は、店主が皮ごと煮込んだみかんジャムの酸味とクリームチーズのコクが優しく広がります。ちなみに柑橘類が名産の山北町。「柑山」という店名は、かつて丸山がミカン(蜜柑)山だったことから、名づけられたそう。
このほか、2種類のバケットや旬の地元素材などを使ったタルティーヌ(オープンサンド)、自家製ベーコンを使ったエピなどのほか、小麦の原種の一種といわれる古代小麦を使ったパンも味わいたい一品。
古代小麦に、胡桃とアーモンド、ヒマワリの種を使ったものは、中までしっかりと具材が混ざり、酸味を感じるパンにコクと食感が調和します。また、古代小麦は普通の小麦と比べ栄養価が高く、グルテン量が低いため、健康を考える人にもオススメ!
なお、こちらで焼かれたパンは
ご主人が経営する茅ヶ崎市浜竹にあるラーメン店「Cinq(サンク)」でも週4日ほど販売しているそうですよ。
山北町山北931-18
11:00~14:00(売り切れ次第閉店)
日~木曜(金・土曜のみ営業)
2台
御殿場線山北駅より町内循環バス「川村小学校」下車
https://www.instagram.com/kanzanbread/
*この情報は2021年5月現在のものです。営業時間等 変更になることがございますのでご了承下さい。