松田町で創業110年を迎える「斎藤茶舗」が、
地元で生産される足柄茶をもっと手軽に、もっと幅広い世代に味わってほしいと
足柄1市5町のご当地キャラを茶缶に描いた「あしがらのご当地キャラ茶」を発売したと聞き、お話を伺いました。
足柄茶をもっと手軽に、もっと身近に
「斎藤茶舗」初代、静岡の茶所出身の斎藤国蔵さんが松田の地で開墾を目的に行った足柄茶作り。お茶作りに適した気候や風土から、今では丹沢箱根山麓一帯で生産され、「かながわブランド」としても認定されています。
その一方で、「気軽に飲めるペットボトル飲料が広まり、急須で淹れる日本茶離れが進んでいます。さらに、東日本大震災の影響による足柄茶への打撃に続き、新型コロナ感染症拡大で生産者のご子息が繁忙期に帰省できず人手不足になるなど、収穫量自体も減り追い打ちをかけています」と、4代目の斎藤永さん。
「当社の製茶工場にお持ちいただく生産者の多くは、一軒当たりの収穫量は少ないものの、長年にわたり大切に栽培してくださっています。こういった生産者さんに支えられ、足柄茶の美味しさを広めてこれたので、当社は率先して消費拡大につなげていかなくてはいけません」と力強く。
そこで、足柄地域の手土産や若い世代にも選ばれるよう、
「足柄茶生産の地でもある足柄地域1市5町の行政に直接掛け合い、ご当地キャラの使用にご快諾いただきました。現在は当店のほか、『なかい里都まちCAFE』でも販売しています。今後はふるさと納税の返礼品や各市町に取り扱い店を増やしていきたい」と意欲的。
「緑茶は、免疫力アップに良いといわれるカテキンがたっぷりです。
『あしがらのご当地キャラ茶』には、足柄茶の茶葉を丸ごと味わえる粉末茶を入れているので、栄養価も高く、茶殻も出ません!地元名産の足柄茶を、気軽に飲んでください」。
今後も、足柄茶を使った商品開発に意欲的な斎藤さん。次は、自社製茶工場で焙煎したほうじ茶を使い、夏に美味しい“あるもの”を仕掛けているそうです。
斎藤茶舗
松田町松田惣領1203
営業時間 10:00 ~18:00(土曜 17:00まで)
定休日 日曜・祝日
https://saitouchaho.com/