箱根の岡田美術館にいってきました。

足柄エリアに住んでいると、「箱根は近いので、かえって観光に行く機会が少ない」という方はいらっしゃいませんか。そんな風に思われていたら、もったいない!
箱根にはたくさん素敵な美術品を所有するミュージアムがあり、近場だからこそ時間を忘れてゆったりと鑑賞できるんです。今回は小涌谷にある「岡田美術館」をご紹介します。

岡田美術館に行くために箱根へ赴く~美術品と向き合う特別な時間~

 

東洋の美術品を約450点展示する私立美術館「岡田美術館」は、小涌谷の傾斜地を利用した全5階の美術館のほか、四季折々の草花を楽しめる庭園や日本家屋を改築した飲食施設などもある広々としたミュージアムです。

エントランスに入るとすぐ目に飛び込むのは、俵屋宗達の「風神雷神図屏風」をもとに描かれた壁画「風・刻(かぜ・とき)」。誰でも一度は目にしたことがある有名な作品ですが、日本画家・福井江太郎氏によって縦12m、横30mにも及ぶ圧倒的な迫力で現代に甦らされています。その正面の屋外には、100%源泉かけ流しの足湯が用意されていて、ガラス越しからもゆったり眺めることができるんですよ!

温泉地・箱根ならではの足湯もうれしい♪カフェメニューの注文もでき、ゆったり過ごせます

荘厳な空間に展示される、東洋の貴重な美術品たち

広々とした空も感じる足湯から一転、照明がぐんと落とされた展示室に足を踏み入れると、スポットライトで様々な美術品が浮かび上がります。1階には大壁画と中国・韓国の青銅器・陶磁器を、2階は日本陶磁・ガラス、3階は屏風を中心とした日本絵画、4階は掛け軸などの日本絵画。そして、5階は仏像や曼荼羅などの仏教美術が展示されていて、まさに荘厳な雰囲気。

学校の教科書で習ったことがあるような著名な作者の作品も数多くあるんです。例えば、尾形光琳の「雪松群禽図屏風」は金地に青い池の斬新な配置と生き生きとした水鳥の躍動が感じられ、伊藤若冲の「花卉雄鶏図」は雄鶏の羽の繊細な描写や緻密な一筆一筆をじっくりと見ることができました。その他も葛飾北斎・横山大観など豪華な作品の数々。
さまざまな東洋の美術品を鑑賞した後、最上階の5階に上がり自動扉がスゥーっと開くと…
正面には「木造四天王立像」が展示してあり、厳かな表情に自分の心の内を見透かされたような感覚に。

それぞれの作品の魅力にすっと吸い込まれるように向かい合っていると、2~3時間はあっという間。もちろん、豊かな自然を感じることができる庭園や飲食施設もあるので、休憩を入れながら楽しむこともできますよ。

飲食施設「開化亭」では、食事や甘味が楽しめます

オリジナルショコラをお土産に!

こちらにはミュージアムショップもあり、文房具や雑貨なども並んでいますが、今回は大壁画「風・刻」を表現したボンボン・ショコラをお土産に。岡田美術館の専属ショコラティエ 三浦直樹さんが手がけた同館オリジナルです。ひと箱で8種類の味わいが楽しめ、ゴルゴンゾーラチーズ×ハチミツや柚子×山葵など、アルコールと相性がよさそうなものもありましたよ♪

現在開催の展覧会

DOKI土器!土偶に青銅器展 ―はにわもいっしょに古代のパレード―
2019年10月5日(土)~2020年3月29日(日)

今後の予定

生誕260年記念 北斎の肉筆画― 版画・春画の名作とともに ―
2020年4月5日(日)〜2020年9月27日(日)

岡田美術館

〒250-0406 神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1
電話:0460-87-3931

https://www.okada-museum.com/

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